小学生がプログラミングでつまずくのは珍しいことではありません
プログラミングは一見ゲームのようで簡単そうに見えますが、実際には“理解の階段”が非常に細かい学びです。特に共働き家庭では、普段の学習の様子を細かく見ることが難しく、「本当に理解できているのだろうか…」という不安が積もりがちです。
実際、多くの小学生が同じようなポイントでつまずきます。決して能力の問題ではなく、プログラミング特有の“見えにくいつまずき”が原因であることがとても多いのです。
※学校や教材によってつまずきポイントは変わります。
“できた気がする”が最も危険な理由
正直なところ、プログラミングで一番注意すべきは「分かったつもり」の状態です。なぜなら、表面的にできているように見えても、本当の理解が伴っていないまま進んでしまうことがあるからです。
たとえば、
- なんとなく動かしたら結果が出た
- 理由は説明できないけれど正解になった
- 少し助けてもらったらクリアできた
こうした状態は本人も達成感があるため、つまずきに気づきにくく、そのまま進んでしまいがちです。しかし後の単元になるほど理解の基礎が求められるため、一気に難しく感じてしまうのです。
思考の順序が追いつかないときに起きる“特有のつまずき”
プログラミングの基礎である「順次・条件分岐・繰り返し」は、見た目のシンプルさとは裏腹に、理解の段差が非常に大きい部分です。それぞれでよくあるつまずきは次のようなものです。
- 順次処理:ただ並べているだけで意味を理解していない
- 条件分岐:「〜のときだけ」という概念が曖昧
- 繰り返し:回数や条件の整理が難しく混乱する
特に条件分岐は生活経験が少ない低学年ほどつまずきやすく、“できたつもり”になりやすい領域でもあります。
タイピングのつまずきは“理解不足”として表れることがある
保護者の方が見落としやすいのが、タイピングの遅さが原因となるケースです。入力に時間がかかってしまうと、プログラミングそのものではなく“タイピングに意識が奪われる”ため、思考が途切れやすくなります。
これは、計算が苦手な子が文章問題でつまずく状況に似ています。本当は理解できているのに、別の作業で時間を取られてしまうため、理解が追いつかないように見えてしまうのです。
家庭では気づきにくい“見えないつまずき”
共働き家庭では学習の細かい工程まで見てあげることが難しく、子どもの“つまずきのサイン”に気づかないまま進んでしまうことがあります。
たとえば、
- 本当に理解しているのか
- 分かったつもりなのか
- どこで困っているのか
こうした点は成果物だけを見ていては判断できません。プログラミングは見た目が完成していても、中身の理解が伴っていないことがあるため、表面の出来だけで判断するのは危険です。
教室ではどのように小さなつまずきを見つけているのか
専門の教室では、子どもの手の止まり方や考え方、ブロックの組み方などの細かな部分を丁寧に観察し、早い段階で“つまずきの芽”を拾い上げています。
具体的には、
- 試行回数の変化
- 条件の組み方のクセ
- 修正方法の特徴
- 入力のスピード
- 説明したときの反応
といった部分から、本当の理解度を見極めていきます。
⇒この「観察力」は家庭ではなかなか再現しにくい部分です。
子どもの自信を守るために親ができること
プログラミングは、成果よりも“考え方”が大切な学習です。だからこそ、できる・できないよりも、その子がどう考えたのかを聞いてあげるだけでも、子どもは安心して挑戦を続けられます。
おすすめの声かけとしては、
- 「どうやって動かしたの?」
- 「ここで困ったんだね」
- 「前よりできるようになってるね」
といった、思考や感情に寄り添う言葉が効果的です。
つまずきを防ぐ環境が、子どもの未来を支える
プログラミングは、将来の学びに役立つ思考力・試行錯誤力・問題解決力を育てる学習です。そのため、つまずいたまま放置されると、苦手意識が強くなり、せっかくの力が育ちにくくなってしまうこともあります。
逆に、小さなつまずきを丁寧に取り除く環境があると、子どもは自信を持って学び続けることができます。「分かったつもり」から「本当に分かった」へと変わる瞬間が、生きた学びにつながっていくのです。
“つまずき”は悪いことではなく、成長の入口になるという話
プログラミング学習において、小学生の「つまずき」は決して珍しいことではありません。むしろ、考え方の階段を一段ずつ登っていく途中に必ず現れる自然な反応です。ただ、その“つまずきに気づけないまま進んでしまう”ことが、後の苦手意識につながりやすい点が大きな問題なのだと、多くの保護者の方は気づきづらいまま不安を抱えています。
特に共働き家庭では、子どもの細かな思考プロセスまで見守る時間が取りづらいため、「できたつもり」「なんとなく理解」という状態のまま授業が積み重なっていくことがあります。本当のつまずきは、成果物には表れず、操作の迷いや手の止まり方、説明の仕方など、普段の様子に隠れています。そうした見えないサインを早い段階で拾い上げられるかどうかが、自信を持って学び続けられるかの分岐点になります。
こういった悩みに寄り添いながら、子どもが安心して学べる環境づくりを支えているのが、全国に3,000以上の教室を展開しているQUREOプログラミング教室の取り組みです。ゲーム感覚で楽しく学べる教材や、つまずきを丁寧に見つけていく個別サポート、検定につながるステップなど、理解の土台を育てるための仕組みがしっかり整っています。「分かったつもり」から「本当に理解できた」へ。その変化を支える環境として、一度検討してみる価値は十分にあるかもしれません。


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